京都東急ホテル東山
宿泊施設2022年 京都府
実績概要
本施設が位置する「京都市立白川小学校跡地」は、100年以上にわたり学問の歴史を刻んできた伝統のある地域で、2011年の閉校後も地域・自治活動の場や地域住民の憩いの場として愛され続けてきました。 白川小学校が積み重ねてきた伝統や歴史を鑑み、「地域との共存を重視し、文化事業と賑わい事業を融合した文化複合施設をつくる」というコンセプトのもと、開発が手掛けられた施設です。
本施設の中核となるホテルは、このような背景のもと、周辺の景観に溶け込む和建築を取り入れるとともに、京都の伝統ある文化・芸術に触れながら滞在を楽しむことができるホテルとなっています。またホテルに加え、地域の方々に向けた会議スペースや体育館、グラウンド、図書館、消防団詰所を設置し、小学校の校庭であったスペースを地域の方々が気軽に利用できる「コミュニティ・スペース」として整備することで、近隣地域のにぎわいに貢献しています。
施工地 | 京都府京都市東山区 |
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発注者 | 住友商事株式会社 |
施工用途 | 宿泊施設 |
設計・監理 | 浅井謙建築研究所株式会社 |
構造・工法 | RC造(在来工法)・一部S造 |
規模 | 地下1階・地上5階、敷地面積:6532.49m2、延床面積:12396.88m2、用途:ホテル・集会所・体育館・飲食店舗・図書館・消防分団 |
竣工年 | 2022年 |
小田 昭二
工事の終盤では地域交流棟の先行引渡し、C工事会社との調整、ボリュームを持つ外構工事と非常に難易度の高い工事でした。また、地域の施設も混在している建物の性格上、地域の要望をとりいれながら、完成形を模索する工事でもありました。関わっていただいた多くの社員・協力会社の皆さま・地域の皆さま、発注者の皆さまの力を借り、竣工及びホテルを開業できたことを心から喜んでおります。