汚染施設解体技術
安全と環境保護を徹底し、確実かつ適正な解体を実施
周辺環境への汚染拡散と作業者のばく露を防止し、ダイオキシン類に汚染された焼却炉やアスベスト建材を使用した建物を安全・安心に解体します。廃棄物焼却施設は、廃棄物の焼却に伴い発生するダイオキシン類や重金属類の蓄積により汚染されています。また、1960~1990年代までに建設された古い施設では有害なアスベストが建材として使用されている可能性があり、それら施設の解体・撤去作業には作業者の安全確保と周辺環境へ汚染拡散防止が最重要です。
解体作業の流れ
特徴
事前の環境調査とそれに基づく計画策定
施設周辺(大気・土壌)や施設内のダイオキシン類・アスベストを調査します。
- 周辺大気測定
- 焼却炉内焼却灰事前サンプリング
- アスベスト事前調査
各種マニュアル
関連法令に準拠するとともに、施設の汚染状態や周辺環境を考慮して、環境汚染や作業者のばく露のない安全・安心な解体計画を策定します。
徹底した作業者の安全確保
作業開始前にダイオキシン類やアスベストの有害物質の有害性や個人保護具の取り扱いについて、専門講師による特別教育を実施します。
- 特別教育実施状況
作業前・作業後に特殊健康診断、血液検査を実施し、安全に解体作業が行われたことを確認します。
- 血中ダイオキシン類測定 採血状況
作業従事者は、タイベックスーツ・エアラインホースマスク等の個人保護具を着用し、作業中の有害物質の吸引、付着から身を守ります。また、個人保護具の脱着はクリーンルームで行い、汚染物質の拡散を防止します。
- 個人保護具着用状況
施設を密閉しての除染作業
- 除染対象施設は管理区域とし、個人保護具の着用と汚染物質の持ち出しを厳密に管理します。
- 管理区域は密閉養生し、汚染物質を含む大気や排水の周辺環境への漏洩を防止します。
- 管理区域内は負圧(外の気圧より低い状態)で管理され、汚染施設内の大気は高性能フィルターにより浄化して排気します。
設備の密閉状況
- 密閉養生前
- 密閉養生後
- 密閉養生前
- 密閉養生後
- 負圧集じん装置(大型)
- 負圧集じん装置(局所タイプ)
- 差圧計による負圧管理
洗浄中の周辺大気や土壌汚染調査を行い、飛散がないことを確認します。
- 集じん装置排気口でのダイオキシン類測定
汚染物質は高圧水(30~100Mpa)を用いて除除去します。洗浄後には再度サンプリング調査を行いダイオキシン類が除去できたことを確認します。
ダイオキシン類洗浄作業
- 高圧水洗浄前の焼却炉内壁面状況
- 高圧水洗浄後の焼却炉内壁面状況
煙突内部ダイオキシン類洗浄
アスベスト除去作業
洗浄排水処理施設
洗浄排水は水処理施設で浄化して循環し利用します。
遠隔カメラによる管理区域内作業状況の監視
騒音・振動など周辺環境に配慮し、特殊重機による解体作業
騒音・振動の少ない工法・特殊機械を用いて解体します。
超低騒音型重機を使用した機器解体作業
- 煙突内筒分解撤去
- ワイヤーソーイング工法による煙突切断
- 解体作業前に振動・騒音シミュレーションを実施し、十分な環境対策を計画します。
環境影響評価技術 - 解体作業は湿潤状態で行い、粉じんの発生・飛散を抑制します。
廃棄物の適正処理
- 発生廃棄物は廃棄物処理法に基づき適正に処理します。
- 再利用・再使用可能な解体物発生物のリサイクルを徹底し、循環型社会の形成に貢献します。
特別管理産業廃棄物(アスベスト)密閉保管状況
特別管理産業廃棄物(ダイオキシン類含有汚泥)密閉保管状況
廃棄物搬出状況
管理型最終処分場埋立処分
解体後の安全確認調査
汚染物質は高圧水(30~100Mpa)を用いて除除去します。洗浄後には再度サンプリング調査を行いダイオキシン類が除去できたことを確認します。
- 解体工事前に設置した標準土による土壌汚染調査
関連情報
- 01.【訂正】石綿ばく露飛散漏えい防止マニュアル 表紙、目次 (env.go.jp)
- 廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策について | 法令・告示・通達 | 環境省 (env.go.jp)
適用実績
- 龍ケ崎地方塵芥処理組合一般廃棄物焼却処理施設解体
- 東頸城広域組合ごみ処理場解体
- 産業廃棄物小型焼却炉解体工事
- 大阪府渚水みらいセンター焼却施設解体工事
- 大阪府北部水みらいセンター焼却施設解体工事
- 上越市第1クリーンセンター解体工事
- 上越市第2クリーンセンター解体工事