横浜市の大規模再開発事業に参入
相鉄沿線に新しい街をつくる
~「ゆめが丘ソラトス」大規模集客施設新築工事(自社設計)~


ホームから富士山が望め、周囲にのどかな風景が広がる相鉄いずみ野線ゆめが丘駅。
2022年に駅を核とした市街地開発事業がスタートした。
鉄道建設のエキスパート・第一建設工業とJVを組み、
福田組は、駅前のメイン棟となる大規模商業施設の設計・施工を担当し、街づくりに挑む。
こだわりの設計×大規模建築という難題に挑むプロジェクトメンバーの思いとは?
PROJECT MEMBER
-
鈴木 仁
東京本店 建築部 工事部 工事担当
1992年入社。現場代理人として設計・建築の両分野を統括し、当プロジェクトの進行・安全・コストのすべてを管理。
-
齋藤 輝幸
東京本店 建築部 工事部 工事担当
2008年入社。設計通りに進行するように施工図を作成・管理。工事全体をまとめ上げる所長の役割を担う。
-
斉藤 修一
東京本店 建築部 工事部 工事担当
1997年入社。工事長としてプロジェクト全体の現場管理を行う。状況共有や交渉などのクライアント対応も担当。
-
小島 新司
東京本店 土木部 工事部 工事担当
1988年入社。プロジェクト唯一の土木担当。工事長として、工事用道路をはじめ駐輪・駐車場などあらゆる外構工事全般を管理。
-
後藤 昭雄
東京本店 建築部 工事部 工事担当
1994年入社。当プロジェクトには2023年10月に赴任。工事長・安全担当として工事全体の安全管理を行う。
-
戸田 康輔
東京本店 建築部 工事部 工事担当
2012年入社。作業をスムーズに進めるべく、施工計画の検討と工程管理に、工事主任として全力で取り組む。
-
谷内 慶太
東京本店 建築部 工事部 工事担当
2013年入社。協力会社指導、業者間のスケジュール調整をメインとして施工を管理。併せて若手社員のOJT教育も担当。
-
木村 幸広
東京本店 企画設計部 第二設計部 設計監理 責任者
1997年入社。設計長として、建築設計を中心に構造・設備全般を監理。これまでに経験のないコンセプトにも対応力を発揮。
-
田村 拓也
東京本店 企画設計部 第二設計部 設計監理 意匠担当
2019年入社。設計担当。大臣認定の申請など確認申請を担当。今後は意匠設計監理者として、店舗設計・内外装の決定を担う。
※所属および掲載内容は2023年11月取材当時のものです。
街づくりの核となる施設を
設計・施工が連携して形にする
相鉄いずみ野線ゆめが丘駅付近は、自然豊かな住環境と都心への好アクセスという二つの魅力を併せ持つ、可能性に満ちたエリア。ここに必要なのは、多くの人を惹きつける「核」、つまり、快適で楽しい暮らしの拠点となる複合商業施設だ。福田組はその設計と施工を任され、両者を鈴木が統括し、作業全般を斎藤が管理する。利便性だけでなく、あっと驚く仕掛け、自然を味わえる癒しの要素も持つ大規模施設に、経験豊富な技術者も「難易度が高い」と姿勢を正して向き合っている。
東京本店 建築部 工事部 工事担当 齋藤 輝幸(工事所長):
特別な工法や資材を採用していなくても、大規模工事になると施工の難易度は上がります。資材や重機、協力会社の「量」が膨れ上がり、必要な量が揃わない、あるいは、過剰なストックで工事の進行が妨げられることになりかねないからです。そこで、設計図を読み込んで、「いつ・何が必要か、どのように作るのか」など施工に必要な情報を表した施工計画図及び施工図を作成し、都度アップデートさせることが必要になります。当プロジェクトでは、私は工事所長として、工事全体の施工図と、それぞれの会社が作成する施工図の両方を管理しています。工期の折り返しを迎えた今は、鉄骨が組みあがり、全体のフォルムが見えてきました。今回は、富士見階段や吹き抜けの大階段など特殊な大型階段があるため、現場のヤードで鉄骨を加工・組み立てるという稀な作業もありましたが、順調に進められてひと安心です。建築の醍醐味は仕事の成果が形となってずっと残ること。この施設がやりがいの一つになるよう、後半戦も頑張っていきます。
培ったノウハウと発想力で
プラスアルファの価値を設計
ゆめが丘プロジェクトでは、プレゼンテーション段階から設計担当の木村も提案に参加した。受注後は田村も加わり、コストや工期など現実的な側面も踏まえながら「こういう方法がある」「こうしたらどうか」と積極的に働きかけ、クライアントの希望をいかに具現化するかに注力した。目指したのはプラスアルファの価値。機能だけでなく、使う人が楽しみ、くつろげるという観点も加えたプランや素材を提案し、折衝を重ねて、一つひとつを形にしていく。設計・施工が連携した「世界にひとつだけ」のモノづくりが進んでいる。
東京本店 企画設計部 第二設計部 木村 幸広(設計監理 責任者):
ゆめが丘プロジェクトには、巨大な吹き抜け空間や建物外部のこだわりの階段など、他にはないコンセプト、珍しい取り組みが多く、設計の難易度の高さを随所に感じました。特に三層吹き抜けの大空間に階段とシンボルハウスを作るにあたっては、クライアントの希望を反映させるべく、実現可能な形を模索しながら設計し、全館避難安全検証法(ルートC)を採用のうえ、大臣認定を取得しました。時間も労力もかかりましたが、難題に挑戦し、目標通りに成し得た達成感と喜びは大きかったです。改めて設計のおもしろさを実感しました。 今回は設計施工を当社で行っているので、完成までのすべての過程に関わり、建物が出来上がっていくのを身近で見られるのも楽しいです。同時に、若手にとっては絶好の成長のチャンス。さまざまな場面を経験してこそ生きた知識が得られるので、一緒に動きながらポイントを教えていきたいと思っています。
東京本店 企画設計部 第二設計部 田村 拓也(設計監理 意匠担当):
建築設計は意匠、構造、設備の3分野に分かれ、それぞれが異なる役割を担っています。すべてをマスターするのは難しいのでひとつを選ぶことになり、私は意匠設計を選択しました。当プロジェクトでは、意匠設計監理者として、建物自体の内外装はデベロッパー、および環境デザイン監修者と打合せを行いながら、プランを提案。施工時には現場からの疑問や相談に対応し、実際に図面通りに作られているか、安全に作業が進んでいるかを確かめ、各種検査にも対応します。設計というと常にPC前にいると思われがちですが、現場も回りますし、行政機関へもしばしば出かけます。 福田組の設計は少数精鋭。それでいてプロジェクト数は多いので、若くてもどんどん仕事を任されます。2年目には、許可申請やクライアントとの打ち合わせに一人で出かけていましたし、プランの提案も行っていました。早くから活躍したいという人にはぴったりの環境です。
現場の指揮者として500人を率い
こだわりの詰まった施設を造る
4棟の商業施設と駐車場棟を協力会社500人を率いて造り上げるゆめが丘プロジェクトでは、施工管理にも経験豊富な技術者が集められた。現場全体を管理する統括所長、所長のもと、建物建築の施工管理は斉藤・戸田・谷内が、外構工事など土木の施工管理は小島が務める。設計図や工程表、施工図通りにモノづくりが進んでいるか、作業員の安全性は確保されているかを日々確かめ、コンセプトを形にしていく。施工管理はいわば、建築現場の指揮者。その采配があって現場は動き始めるのだ。
東京本店 建築部 工事部 工事担当 斉藤 修一(工事長):
工事長の役割は現場全体の工程・品質・安全の管理です。1日に4回は現場を巡回し、作業の進捗を確かめます。この現場は相鉄線と近接していて、鉄道の運行に支障を及ぼさないことも重要課題。作業者への働き掛けを繰り返し、ミーティングを開催するなど安全意識の向上には特に力を入れています。施工管理は裏方の仕事と思われがちですが、常に現場の最前線にいて、ゼロから完成までのすべての過程を見ているわけですから、施工管理こそ「花形」。モノづくりの喜びを日々実感できる仕事だと思っています。
東京本店 土木部 工事部 工事担当 小島 新司(土木工事長):
10車線を有する第二京阪道路小路トンネルなど、これまでは全国で高速道路やコンクリート構造物の施工管理を担当してきました。今回の商業施設の外構工事はかなり勝手が違います。同時進行の建築工事とのスケジュール調整と、鉄道と近接した工事なので守るべきルールが多く気が抜けないのです。どちらも関係部署と密に連携し、一つの齟齬も漏れもないように努めています。 実は、今回、30名常駐する社員の中で土木担当は私一人。といっても、もともと部署や年次といった壁はなく、なんでも聞きやすく話しやすい雰囲気なので、全員で意識を一つにして課題に立ち向かっています。建築について勉強できるいい機会になりました。
東京本店 建築部 工事部 工事担当 戸田 康輔(工事担当):
中学生の夏休みに実家の建て替え工事を見て、職人にあこがれたのがきっかけとなって建築の道を選びました。建築の仕事内容は幅広く、企業の規模もさまざま。その中で「建物ができていくのを間近で見たい」「大規模な建築に関わりたい」という希望は、ゼネコンの施工管理でしかかなわないと思い至り、福田組に入社しました。ゆめが丘プロジェクトは、規模の大きさはもちろん、二つの敷地をつなげるため道路上に通行橋を架けるという、なかなか経験できない工事もあり、大変です。大変ですが、成果が目に見えるのでやりがいも大きい。ここに多くの人々が集まってくる光景を見るために頑張っていきます。
東京本店 建築部 工事部 工事担当 谷内 慶太(工事担当):
建物の躯体工事は予定通りに終わり、工期は後半に入りました。私にとって初挑戦のシネマコンプレックス、140のテナントの内外装工事が始まっています。これまで以上に多くの協力会社が現場で作業するので、会社間の調整や工程管理はぐっと忙しくなってきました。全体工程表を1か月・1日ごとにかみ砕いて確認すること、前工程の作業が完全に終わっていることを確認すること、この2つは施工管理の重要ポイント。後輩たちにも「誰がどこでどう動くか」「どこで何を確認するのか」を考えて現場を見るよう指導しています。最初はだれでも失敗するもの、でも、数年後に「あの時の失敗がここで生きた」と思える日がきっと来るとも、伝えています。私自身がそうでしたから。
2024年夏のオープンへ
いよいよ作業はラストスパート
鉄骨を組み立てて形にしていく段階は終わり、現場では建築物のフォルムが見えてきた。ここから作業は内装・外装、店舗の作りこみにシフトしていく。都心へのアクセスが向上した駅前に生活基盤となる施設ができれば、その周囲には多くの人が集まり、新しい街ができる。街づくりという大きな使命を果たすべく、ゆめが丘プロジェクトのメンバーはギアを上げて作業に取り組む。施設のオープンは2024年夏。ゴールは近い。
PICKUP
2年目にして大規模現場を任された!
バックオフィスの管理部が現場事務所に常駐するのは当社では珍しいのだそうです。それだけ現場の規模が大きく、動く金額も、関わる人の数も多いということ。2年目の私にできるのかと緊張しながら赴任しました。管理の仕事は、協力会社への支払などの経理業務から、現場社員の宿舎の手配、労災対応、現場とともに行う損益管理など多岐にわたります。大規模現場ということで配属の社員も多く、また、関わる会社の数も多いのでバタバタしています。それでも、現場にいられるのは楽しいです。鉄骨が一日で組みあがったり、巨大重機が動いていたり、普段は見られない光景にワクワクし、同時に「この請求書はこの作業のものなんだ」と、仕事への理解も進みました。せっかく常駐しているので、現場をしっかりと観察し、今後は働き方改革の推進に活かしたいと思っています。人々の生活の基盤を支え、暮らしを豊かにする建設という仕事こそ、働く人にとって魅力ある仕事でなくては――そのためにできることをやり遂げたいと思っています。
PROFILE
稲見 優佑東京本店 管理部
新潟県出身。県外の大学に進学し、帰省するたびに地域の元気がなくなっていくのを実感。賑わいを生み、雇用も作る商業施設やスタジアムを造る仕事に関わりたいと建設業を志望。「県内トップが決めて」と2021年、福田組に入社。
このプロジェクトについては、コーポレートサイトの FUKUDA JOURNAL もぜひご覧ください。
コーポレートサイト FUKUDA JOURNAL
工事概要
工事名 | (仮称) ゆめが丘大規模集客施設新築工事 |
---|---|
場所 | 神奈川県横浜市泉区下飯田町24街区・49街区 |
工期 | 2022年10月17日~2024年5月31日 |
発注 | 株式会社 相鉄アーバンクリエイツ |
設計 | 株式会社福田組 |
面積 | 【センター地区Ⅰ商業棟】 地上4階建て 延床面積 61,989.81㎡ 【センター地区Ⅰ駐車場棟】 地上6階建て 延床面積 26,391㎡ 【センター地区Ⅱ商業棟】 地上3階建て 延床面積 16,115㎡ 【高架下地区 商業棟】 平屋建て 延床面積 942㎡ |
構造 | 鉄骨造 |
東京本店 建築部 工事部 工事担当 鈴木 仁(統括所長):
これまで関東圏で大型商業施設を手掛けてきたので、規模感だけでは驚くことはありませんでしたが、街づくりの核となる場所を造るという初めての役割に気が引き締まりました。買い物や地域の人たちとの交流ができ、子どもが遊べる場所であり、新しい街にふさわしいシンボリックな魅力も持つ、延床面積10.5万㎡の施設を約600日で完成させるには、実際の作業者が迷いなく、スムーズかつ安全に動けるかが重要です。その成否は全体工程表の作成に掛かっています。着工前に、工事区域をエリア分けし、完工から逆算しながらスケジュールを立て、「いつ・どこで・誰が・何を・どのように施工するのか」をわかりやすく見える化し、協力会社に周知しました。私たち福田組は管理者として、工程表と施工計画を提供し、密なコミュニケーションを図りながら進捗と成果を確かめ、工事を進めています。設計・建築・土木部門の社員、作業員一丸となって2024年5月の完工を迎えたいと思っています。