最大規模×初の超高層免震建築
福田組の新しい挑戦が始まった
~新潟駅南口西地区新潟都心地域 優良建築物等整備事業~


再開発が進む新潟駅周辺で、2022年9月、一つの工事がスタートした。
それは、新潟駅南口の西地区に、地上30階建てのマンション棟、10階建てのオフィス棟、そして8層9段の立体式駐車場棟の計3棟のビルを建築するもので、新潟駅と万代・万代島・古町を結ぶ都心エリア「新潟2キロ」の一角を占めるビッグプロジェクトである。
手掛けるのは私たち、福田組だ。豊富な実績と技術をベースに、新たな挑戦に臨む13名の社員の「今」に迫る。
PROJECT MEMBER
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堀江 隆志
新潟本店 建築部 工事部
1984年入社。統括所長として対外的な交渉も含め、工事全体を俯瞰し、安全・品質・スケジュールを管理。
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佐藤 勉
新潟本店 建築部 工事部
2008年入社。複雑かつ難易度の高い工事において工程管理と安全管理を担当し、現場の責任者として活躍。
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川上 健介
新潟本店 建築部 工事部
2005年入社。大規模工事に対応するため副所長として所長をサポート。マンション棟を中心に工程・予算を管理。
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荻原 隆義
新潟本店 建築部 工事部
2006年入社。副所長として駐車場棟を主とし、現場がスムーズに運営できるよう安全・予算・発注・工事の進捗を把握。
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河内 舜哉
新潟本店 建築部 工事部
2016年入社。工事の進捗に合わせて工程を作成・調整し、現場では協力会社と連携して工事を進める。
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八島 倫太良
新潟本店 建築部 工事部
2017年入社。工事の運営では、駐車場棟を主として、躯体から外壁・階段・内装まで施工管理全般を担当。
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石井 美香
新潟本店 建築部 工事部
2018年入社。協力会社の職人を束ねて、マンション棟でのコンクリート打設をはじめ施工管理を担当。
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小林 茉柚子
新潟本店 建築部 工事部
2019年入社。駐車場棟の躯体工事の施工管理に加え、新入社員のOJT担当として3名のフォローも行う。
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神田 野杏
新潟本店 建築部 工事部
2023年入社。初めての現場で、工事写真の撮影、朝礼や打ち合わせの司会を務め、施工管理の経験を積んでいる。
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山﨑 康尚
新潟本店 建築部 工事部
2023年入社。新入社員の役割である工事写真撮影、朝礼の司会を担当。工事の工程を細かく覚えることが目標。
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赤井 涼真
新潟本店 建築部 工事部
2023年入社。同年9月より当現場に着任。工事写真の撮影や朝礼の司会、協力会社のサポートなどを行う。
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水藻 一雅
新潟本店 営業部
1995年入社。受注から竣工まで、プロジェクトマネージャーとして施主及び工事関係者対応の窓口を務める。
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飛田野 翔太
新潟本店 管理部
2019年入社。工事に関する契約や書類の整理、損益管理など、現場運営が円滑に進むようサポートする役割を担当。
※所属および掲載内容は2023年8月取材当時のものです。
福田組にとって「最大級」×「初」の
現場を牽引する
福田組初の超高層免震マンション建築現場で指揮を執るのは、統括所長の堀江と工事所長の佐藤だ。超高層×免震という難易度の高い建築であることに加え、新潟ならではの軟弱地盤対策、さらに、JRに近接する立地上、円滑な運行を妨げないための綿密な確認や対策も必要――複合する課題に、経験豊かな現場代理人経験者がタッグを組んで挑む。万全な体制のもと、2022年8月30日に地鎮祭が執り行われ、工事がスタートした。
新潟本店 建築部 工事部 佐藤勉(工事所長):
現場運営の責任者として、まず工程表の作成に着手。最盛期には約200人の作業者が参加する大規模工事なのでパズルのような綿密な計画が必要でした。この計画が工事のキモです。作業の進展に合わせて、見落としはないか、変更を反映しているかを確かめ、緻密に進めたいと思います。この現場に常駐する社員は、現場代理人経験者4人のほかは、20代の若手と新人です。若くして経験するのは大変なこともあるでしょうが、ラッキーでもあります。超高層、免震などの工事経験に加え、いろいろな世代の社員や職人と共に働く経験は、きっと成長につながるはずですから。
新潟本店 営業部 水藻一雅:
地上30階建の超高層免震ビルの建築は、規模・技術の両面で、新潟県において稀有なビッグプロジェクトです。それを新潟のゼネコンである我々が手掛けられるのは誇りであり、同時に身の引き締まる思いでした。受注から竣工まで、工事の段階に応じて現場はもちろん、工務・設備などの社内の各部署と連携し、併走します。100億円超というスケールの大きな案件の経験は関わるメンバーにとって大きな財産になることは間違いありません。「福田組だからこそできた」と評価していただけるよう、頑張っていきたいと思います。
新潟を象徴する超高層ビルは、
私たちが造る
現場全体を管理する佐藤工事所長のもと、具体的な施工を進めていくのは、川上・荻原の二人の副所長。その役割は、いかに計画して施工していくか――つまり、工程表や施工図の作成と調整、実行の指示だ。免震装置やPCa(プレキャストコンクリート)を現場に納めるための施工性を検討し、あらかじめ不具合を予測して対応を考えるほどの入念な準備を重ね、最適で安全な施工を実現している。
新潟本店 建築部 工事部 佐藤勉(工事所長):
川上も荻原も若いながら現場代理人の経験を持つ実力派です。この2人が加わるのはめったにない布陣、それだけここは難しい現場だということです。難題のひとつは免震装置の設置。装置を据えるための基礎工事、設置方法についてメーカーや専門業者と打ち合わせを重ね、いよいよ導入の日を迎えます。私にとっても意義深い現場になることは間違いありません。
新潟本店 建築部 工事部 川上健介(副所長):
マンション建築の経験はありますが、PCaはこの現場が初めてです。PCaは工期・コスト面では大きなメリットがありますが、工場で完成した部材を設置していくので、現場打ちコンクリート部分と合致しなければやり直しになってしまうという怖さもあります。わずか数ミリの誤差もアウトです 。緻密な管理が求められるので、若手技術者も含めて図面上のチェック体制をしっかりと構築しました。心掛けているのは「不具合を予想しよう」ということ。この一歩踏み込んだ姿勢は、若手の教育にもつながると思っています。
新潟本店 建築部 工事部 荻原隆義(副所長):
首都圏で分譲マンション現場を多く経験してきましたが、この現場は駅近であり、土地を有効活用して敷地内に3棟を建設するところが首都圏の案件のようです。土地に余裕のある新潟では珍しい現場です。それだけに、近隣環境を守り、現場周辺を通行する人への配慮を怠らないなど、技術以外にも配慮をし現場を運営しないといけません。また、駅に隣接するため、新潟の玄関口の風景として多くの人が注目する建築物ですから、美しさも追求していきたいです。竣工後、建設という仕事の醍醐味を感じられるよう、緊張感をもって工事を進めていこうと思います。
思い通りに現場を動かす、
施工管理のやりがいを実感
河内、八島、石井にとって、超高層建築はもちろん、免震、PCa工法とも初めての経験だ。上司や先輩、協力会社のベテランに学び、自身の目で現場の動きを見つめ、一つひとつを経験しながら、全身で新しいことを吸収している。大変だということはやりがいも大きいということだ――3人のモチベーションは上がるばかり。地域のため、竣工後にここで暮らし、働く人々のため力を尽くしたいと語る。
新潟本店 建築部 工事部 河内舜哉:
マンション棟をメインに、上司が作成した全体工程表を現状に合わせて調整し、月間工程表を作成しています。ここでは、低層階は現場でコンクリートを打ち、2階からPCaに切り替えるのですが、この切り替えが難しく、見込みが甘いとトラブルにつながりかねないので細心の注意が必要です。簡単なことではありませんが、自分が思い描いた通りに現場が動くのはおもしろく、達成感につながります。それが建築という仕事の醍醐味です。
新潟本店 建築部 工事部 八島倫太良:
担当している駐車場棟は骨格ができたので、今後はコンクリート打設、外壁・内装工事に取り掛かります。同一敷地内で、マンション棟の基礎躯体工事も同時に進行しているので、人や重機、物の動きを把握し、工事がどう進んでいるのかを理解しないと、効率のよい現場運営はできません。先輩や協力業者とコミュニケーションを取りながら、仕事を進めています。施工管理という仕事は広い視野が必要なのだと改めて実感しています。
新潟本店 建築部 工事部 石井美香:
私にとって、初めてのPCa工法の現場です。初挑戦なので楽しみにしていましたが、赴任後1カ月は上司が話す意味さえわからず、用語を調べるところからのスタートでした。タイミングを見て周囲に質問し、情報を集め、理解できるようになりました。今はマンション棟躯体工事のコンクリート打設を担当しています。今、この現場には当社の女性技術者が3名常駐しています。施工管理には体力が必要な作業はないので、仕事で男女差は特に感じませんが、11名中3人なのは心強いし、嬉しいです。
スケールの大きな現場には
学びと成長のチャンスがある
新潟駅南口西地区の現場では、2023年4月入社の新人たち、神田・山﨑・赤井が働いている。彼ら新人の担当は工事写真の撮影と朝礼・打ち合わせの司会であり、これで実際の現場作業や、人と人との連携の重要性を学ぶ。そして、工事の進捗を直接見て、理解し、自分のものにしていくことだ。知識や経験の不足や不安は、同じ現場で彼らに寄り添う、OJT担当・小林がフォローする。福田組にとっての新たな挑戦の場は、新人にとっての大きな学びの場でもあるのだ。
新潟本店 建築部 工事部 小林茉柚子:
駐車場棟の施工管理とOJT担当を兼任しています。当社ではOJT担当は現場で一番の若手が務めるのですが、自分の新人時代を思い出しながら、話しかけやすく、質問しやすい雰囲気づくりを心掛けています。座学よりも、現場で見て関わっていくほうが速く、確実に理解が進むので、この機会にぜひ幅広い生きた知識を身に付けてほしいと思っています。私自身もここで躯体のコンクリート打設を経験し、改めて段取りの重要性を実感しています。
新潟本店 建築部 工事部 神田野杏:
初めての現場なのですべてが驚きです。建築科で学んだため基礎知識はあるつもりでしたが、現場は違いました。建築物を造るのに、どういう重機が必要なのか、どれだけの人が関わっているのかが分かり、建築の全体像が見えてきました。この現場では、幸い基礎工事から見ることができたので、この後も内装工事まで関わり、どういう過程でモノができあがっていくのかをしっかり見届けたいと思っています。
新潟本店 建築部 工事部 山﨑康尚:
建築科出身ですが、現場では学校で習わない用語も行き交うので、その都度小林さんに聞いて知識を補強しています。超高層マンションも免震やPCaなどの工法も数多く経験できることではないので、この機会にどういうものかを学びたいと思っています。職長と対等にやり取りできるようになることが現在の目標なので、積極的に幅広い職種の人たちと関わり合い、知識と技術を身に付けていこうと思っています。
新潟本店 建築部 工事部 赤井涼真:
こちらの現場には9月に着任しましたが、ここは構造も規模も全然違って、「こういう工程があるのか」「こういう部材を使うのか」と何もかも新鮮です。まずはこの現場で、工事がどう進むのかを細かく理解することから始めたいと思います。建築は、日々やっていることが形になり、実際に目で見ることができるので、手ごたえを感じやすく、一番の魅力ではないかと思っています。
数々の挑戦の先に、
技術者が見つめるものとは
2022年9月に始まった新潟駅南口西地区整備事業。今は、マンション棟の基礎工事、駐車場棟の躯体工事が進んでいるが、3棟すべてが竣工し、機能し始めるのは2026年春だ。ここから、3年半の長期に及ぶ工事にどう取り組んでいくのか、そして、その先に何を見据えているのか――11名の技術者に展望と目標を聞いた。
新潟本店 建築部 工事部 堀江隆志(統括所長):
入社して40年になりますが、この現場は驚くことばかりです。まさかこれほど駅に近いとは、これほどの高層建築を手掛けるとは――こんな経験はなかなかできることではありません。難題課題は山積していますが、安全と品質を追求し、やり遂げることが私の目標です。今、新潟の象徴的な建築物を造る責任とやりがいをひしひしと感じています。
新潟本店 建築部 工事部 佐藤勉(工事所長):
厳しい気候、物資やエネルギーの高騰という想定外の問題もあり、プロジェクトが動き始めて以来、気を抜ける瞬間はありません。現場の細部まで目を配り、メンバーと支え合いながら現場を進めていきたいと思います。マンション棟は基礎工事の段階でまだ形が見えづらい状況ですが、この後は一気に形ができていく予定です。それに立ち合えるのが楽しみです。
新潟本店 建築部 工事部 川上健介(副所長):
新潟駅エリアの再開発の先駆けで、地域も注目している工事です。それだけに、竣工し、新潟県の地図に「アイコニックタワー」と掲載される日が待ち遠しいです。家族に「この工事に関わった」と自慢したいですから。
新潟本店 建築部 工事部 荻原隆義(副所長):
マンションの販売状況が好調だと聞いています。住宅は人生で一度と言ってもいいほどの大きな買物ですから、暮らす人の立場に立って、どんな些細な不具合も見逃さず、安全で快適な高品質マンションを購入者の方にお渡ししたいと思います。
新潟本店 建築部 工事部 河内舜哉:
最大で14トン超にもなる免震装置の搬入と設置、一旦作ったらやり直しがきかないPCaなど、入社8年目にして初挑戦が重なっています。大変ですが、その分やりがいは大きいです。この現場に参加できて本当によかったです。
新潟本店 建築部 工事部 八島倫太良:
当社にとって重要な現場だけに、施工管理として「現場は正しく動いているか」「仕上がりは設計通りか」を自分の目で確かめ、品質管理を徹底していきます。早く所長として活躍したいという思いが、どんどん大きくなっています。
新潟本店 建築部 工事部 石井美香:
免震もPCaも知識ゼロからのスタート。この現場で多くのことを身に付けられ、手ごたえを感じています。ここで得たことを1級建築士資格の取得につなげていきたいと思っています。それが現在の目標です。
新潟本店 建築部 工事部 小林茉柚子:
この現場では専門的な工事が多く、段取りや業者とのリレーションの重要性を実感しています。そうした自分の気づきも新人たちに伝えて、彼らが独り立ちできるようにしっかりとサポートしていきます。
新潟本店 建築部 工事部 神田野杏:
今は上司や先輩に教えてもらってばかりですが、まずは一人で動けるようになりたいです。指示されたからではなく「なぜこういう行動をするのか」を考え、主体的に行動を起こせるようになりたいと思っています。
新潟本店 建築部 工事部 山﨑康尚:
工事がどう進むのか、工程を覚え、工法や技術を学びたいです。幅広い知識を自分のものとして、施工の提案ができるようにもなりたい。だから、今は行動あるのみ。来年は1級施工管理士資格取得に挑戦します。
新潟本店 建築部 工事部 赤井涼真:
この現場では工事が具体的にどのように進んでいくのか早く理解し、しっかりと力をつけたいです。そして、将来的には大きな現場を管理できるようになりたいです。
このプロジェクトについては、コーポレートサイトの FUKUDA JOURNAL もぜひご覧ください。
工事概要
工事名 | 新潟駅南口西地区優良建築物等整備事業に係る施設建築物新築工事 |
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場所 | 新潟市中央区花園1丁目地内 |
工期 | 2022年9月~2026年2月 |
発注 | 株式会社国際総合計画・日生不動産販売株式会社共同企業体 |
設計 | 株式会社クレイズプラン |
面積 | 【マンション棟】 建築面積 1,058.71㎡ 延床面積 22,944.31㎡ 【オフィス棟】 建築面積 1,076.03㎡ 延床面積 8,719.32㎡ 【駐車場棟】 建築面積 1,646.14㎡ 延床面積 13,041.52㎡ |
構造 | 【マンション棟】 鉄筋コンクリート造 【オフィス棟・駐車場棟】 鉄骨造 |
新潟本店 建築部 工事部 堀江隆志(統括所長):
超高層を含め3棟の建築を担当すると聞いたときは、規模の大きさに驚き、緊張もしました。一人でできるプロジェクトではないので、所長、副所長を配置し、実力のある社員や協力会社など社内外の力を結集した体制で動いています。マンション棟では、支持層まで届く杭打ち、基礎工事、4種類の免震装置の設置を終え、これから30階までの躯体工事に移ります。3年半という長い工期を安全と品質を確保し、円滑に運営するため、現場全体を俯瞰して見るという統括としての役割を果たしていきたいと思っています。